本日は、オーストラリアのフォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)の紹介です。
Fortify株式会社よりご提供いただきました。ありがとうございます。
テイスティングノート
外観
ややエッジにオレンジ色が入ったルビーレッド。粘性はしっかりとあります。ワインの涙(もしくは、ワインの脚)もはっきりと見られ、成熟度が高く、熟成している感じもうかがえます。
香り
干しぶどう、ドライイチジク、キャラメル、煎ったナッツの様な香ばしさがあります。
味わい
口当たりの良い甘さが全体に広がる。干しぶどうやドライイチジクの香りが鼻に抜け、長い余韻に続く。ポートワインのトウニーポートのような味わいです。
こちらのワインは、酒精強化ワインという甘口ワインです。
通常、ワインを作る場合、酵母の働きによって、ブドウ果汁に含まれる糖を分解して、アルコールと二酸化炭素を生み出します。 この過程で、アルコール度数が概ね15%程度になると、酵母の活動が止まってしまいます。
そのため、通常のワインはアルコール度数が概ね15%以下で作られます。
一方、フォーティファイドワインは、アルコール発酵の途中(まだブドウ果汁の糖が残っているところ)に、ブランデーなどのアルコール度数が高いものを添加し、酵母の活動を停止させます。その結果、ブドウ果汁由来の天然の糖分がワインの中に多く残り、この様な甘口ワインができます。
(ちなみに、この酵母の活動を止めることを「ミュタージュ(Mutage)」と言います。)
なぜ、この様な甘口ワインを作るかというと、昔は、いまの様に温度管理をすることができない中、温暖な地域での保管や輸出をする際の品質保持を行うために、糖分の多い状態のワインを作る必要があったから、と言われております。
この様に、保存を目的に作られたワインのため、開栓してすぐに飲み切らなくても、品質に大きな影響はなく、日をまたいで楽しむことができます。
こちらの商品には、こちらのような名刺サイズのカードに開栓日をメモしてボトルネックに記録しておくことができます。
冬の時期ならば、室内の冷暗所に置いておけば、案内のある期間であれば問題なく保管できると思います。 夏場や、極端な高温や低温など気温が気になる場合は、冷蔵庫の野菜室などでの保管が良いでしょう。
また、コルク栓はそこまでビシッと閉まらないので、開栓後は寝かせて保存はできないと思いますので、ご注意ください。
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